PLANEXUSの「学校力アップシリーズ(4)」
成功する校務の情報化ガイドブック【入門編】
長引く不況の中、国も地方自治体も企業も新しい投資に対しては、非常に慎重になっています。特に、国民から徴収した税金を原資とする国や地方自治体が行う事業活動に対しては、今まで以上に外部からの厳しい監視の目が光っており、事業仕分けにみられるように、今まで継続的に実施してきた事業についても、ゼロベースでの見直しが行われています。
一方、このような環境下においても、学校のICT化、特に校務の情報化については、比較的追い風の状況が続いており、この数年間で、かなり大規模な整備が行われた自治体も少なくありません。新しい事業への投資が限られる中、校務の情報化に対して積極的な投資が行われる理由、校務の情報化に対して積極的な投資を行わなければならない理由は一体どこにあるのでしょうか。また、校務の情報化は、学校や先生の仕事をどのように変えていくのでしょうか。
本書は、これから校務の情報化を検討していく地域の先生方、教育委員会の情報化担当の方に対して、校務の情報化とその基盤となる校務支援システムの現状をお伝えすることを目的に書かれました。本書が、貴地域の校務の情報化を推進する一助、ひいては教育の質の向上に、何らかのかたちでご活用いただければ幸いです。 (著者 はじめにより)
もくじ
- 第1章 校務の情報化の目的
- 校務の情報化の目的
- 校務の情報化による効率化の実現
- 校務の情報化による教育の質の向上
- 校務の情報化と情報セキュリティ
- ☆インタビュー 校務支援システムによる元気な学校づくり
- 第2章 校務支援システムとは
- 校務支援システムとは
- 校務支援システムの機能
- ☆インタビュー 校務支援システムの標準化とクラウド技術の活用
- 第3章 校務の情報化により実現できること(1) グループウェア機能
- 連絡関連の機能
- 連絡掲示板・会議室・個人連絡
- 教育委員会との文書のやり取り
- 文書連絡機能の活用事例
- 学校における予定管理
- 時間割、週案、時数の管理
- その他のグループウェア
- ★校務の情報化の現状とその成果(1)
- 第4章 校務の情報化により実現できること(2) 児童生徒情報管理機能
- 児童生徒情報管理機能
- 学籍情報の管理
- 児童生徒情報の種類
- 外字とその調達・運用
- 児童生徒名簿と連絡網の作成
- 出欠情報の入力
- 出欠情報の活用
- 成績管理機能とその連携
- 通知表とそのカスタマイズ
- 通知表へのデータ入力
- 指導要録(様式2)/調査書の作成
- 成績処理機能とその活用
- ★校務の情報化の現状とその成果(2)
- 第5章 校務の情報化により実現できること(3) 特定の業務を支援する機能
- 健康診断結果の処理・管理
- 保健日誌、保健室利用とその活用
- 徴収金管理のシステム化
- 備品管理システム
- ★校務の情報化の現状とその成果(3)
- 第6章 校務の情報化により実現できること(4) その他の校務関連システム
- 学校ホームページ作成システムの活用
- 保護者へのメールシステムの活用
- 学校評価におけるシステムの活用
- ☆インタビュー 校務の情報化と学校広報/学校評価
著者紹介
- 下村 聡(しもむら さとし)
- 京都大学を卒業後、ベネッセコーポレーションに勤務。同ニューメディア研究所においてマサチュセッツ工科大学メディア研究所と共同で教育用ソフトウェアを開発。その後、約10年間米国にて教育用ソフトウェアの開発、経営コンサルティング等に従事する。
- 帰国後は学校経営コンサルタントとして多数の私学の教育改革・学校評価等のプロジェクト、文部科学省の第三者評価に関する調査研究などを担当し、現在に至る。
- 株式会社プラネクサス 学校経営コンサルティング部部長
- 株式会社EDUCOM エデュコム教育システム研究所所長