PLANEXUSの「学校力アップシリーズ(5)」

学校を応援する人のための
学校がよくわかる本(1)【組織・しくみ編】

この「学校がよくわかる本」は3部作です。第3部【授業編】を書かれた大西貞憲さんとの会話から発刊が決まりました。

「玉置さん、保護者は授業のことをどれほどわかっていると思う? 子どもがみんな手を挙げているから安心できる授業だったという方がいる。見に行くと、ハイ、ハイ、ハイと手を挙げているけれど、友達の発言は一切聞いていない、あれではねえ。逆に静かで活気がない授業に見えても、一人ひとりが深く考えている素晴らしい授業がある。この良さを保護者にぜひ伝えなくてはいけないと思うことが何度もあるよ」

「なるほど。授業参観で学校を開いているつもりになっている校長がいるけれど、ただ単に開いているだけではわかってもらえないということですね。教育委員会で電話を受けていると、学校のことがよくわかっていないために誤解されているな、学校のことを一からきちんと伝えることが必要だと思うことはありますね」

近ごろはホームページで、積極的に学校の考えや思いを発信している学校が出てきていますが、残念ながらその数はまだごくわずかです。学校を応援しようという方はたくさんおられるわけですから、学校の様々なことをしっかりと伝え、正しい目を持った強力な応援団を各地につくりたい。二人でこのような思いを持ったのです。
(著者 はじめにより)

もくじ

第1章 計 画
1.「学校の教育目標」は単なる合言葉ではありません
2.重点努力目標に注目を
3.学校行事に学校の思い
4.修学旅行の苦労
5.生活リズムを整える日課
6.学校公開日や授業参観にも学校の考えあり
7.3学期制と2学期制
8.定期テストの教科と回数
9.学校評価は公表されています
第2章 組 織
1.校務分掌と教員の多忙な1日
2.校長の仕事とは
3.教頭の仕事とは
4.教務主任は教育活動の要と言われるわけ
5.学年主任、生徒指導主事、進路指導主事、保健主事とは
6.養護教諭と保健室
7.ALTはどこから来るの?
8.スクールカウンセラーは臨床心理士
9.学校評議員と学校運営協議会
10.魅力あるPTA活動
★ALTと日本語能力試験
第3章 規 定
1.学級数や先生の人数の決め方
2.教科書はこうして決まります
3.教科書が変わります
4.評価・評定の決め方
5.「指導要録」は子どもの記録
6.通知表は学校独自のものです
★テレビニュースで流れた通知表の話題
第4章 教育委員会
1.教育委員会の組織と役割
2.指導主事の仕事
3.学校訪問を通して
4.研修を仕組む

著者紹介

玉置 崇(たまおき たかし)
1956年愛知にて生まれる。 愛知教育大学卒業後、愛知県公立小中学校教諭、愛知教育大学附属名古屋中学校教官、小牧市立小牧中学校教頭、小牧市立光ヶ丘中学校長、愛知県教育委員会指導主事、主査を経て、現在、愛知県教育委員会海部教育事務所長。
ICTを活用した授業や学校経営において実績があり、文部科学省発行の「教育の情報化に関する手引」(2009年3月)の執筆を行った。また2010年4月より、文部科学省「学校教育の情報化に関する懇談会」委員に就任している。
学校がよくわかる本(1)【組織・しくみ編】
  • 書名:学校がよくわかる本(1)【組織・しくみ編】
  • 著者:玉置 崇
  • 定価:1650円(税込)
  • 発売日:2012年2月1日
  • 体裁:A5版変形/128ページ
  • ISBN978-4-905111-04-7
  • 販売:直販
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