EDUCOMの教育書籍
初めてでも大丈夫!
道徳授業の本質を大切にしたICT活用
2020年から始まったコロナ禍の中、GIGAスクール構想が急加速し、書店にはICT活用関連の書籍が数多く並び、研修会もあちらこちらで開催されるようになりました。
道徳科の授業でもICT端末を活用しようとする動きが活発になりました。私も何冊か気になる書籍を購入してみました。しかし、それらは、十分に満たされるものではありませんでした。
そのほとんどが技術書なのです。どのソフトウェアをどのように使うことができるかということは詳細に記述されていますが、それらが、道徳科の目標や「見方・考え方」などとどのように関連しているのか、主体的・対話的で深い学びとどのような関わりがあるのかがよく見えてきませんでした。(「はじめに」より)
もくじ
- 序章 GIGAスクール構想と道徳科の本質
- 急加速するGIGAスクール構想実現の中で
- 道徳科の本質とICT端末の活用
- 第1章 授業展開の幅を広げるICT活用
- 導入段階での活用
- 展開段階での活用
- 振り返りと終末での活用
- 学習形態別の活用法
- 第2章 主体的・対話的で深い学びの視点からの活用
- 主体的な学びの視点から
- 対話的な学びの視点から
- 深い学びの視点から
- 第3章 道徳科の評価とICT活用
- 道徳科の評価の本質
- 第4章 アイデア実践事例集
- 教材「手品師」の授業における活用
●実践者:山田貞二(岐阜聖徳学園大学 准教授) - 教材「美しい夢 ─ゆめぴりか─」の授業における活用
●実践者:丸岡慎弥(立命館小学校 教諭) - 教材「心と心のあく手」の授業における活用
●実践者:鈴木賢一(愛知県あま市立七宝小学校 教諭) - 教材「せっかく集まっているのに…」の授業における活用
●実践者:藤永啓吾(やまぐち総合教育支援センター 指導主事) - 第5章 未来予想図〜ICT活用が創る道徳授業の姿〜
- 未来予想図1─あたりまえの活用をめざして─
- 未来予想図2─情報モラルからデジタル・シチズンシップへ─
- 未来予想図3─変わらぬ未来もここにある─
著者紹介
- 山田 貞二(やまだ ていじ)
- 岐阜聖徳学園大学准教授
- 1961年、岐阜県羽島市生まれ。愛知県公立学校教員として、35年間勤務。1999年にはNHK「のど自慢」に出演。これが人 生の転機となる。2011年より一宮市立大和中学校校長。2015年度から2年間は愛知県教育委員会義務教育課主席指導主事として道徳教育を担当。2017年度より一宮市立浅井中学校校長。 2022年度より岐阜聖徳学園大学准教授。現在に至る。
- 全国の小中学校や教育委員会の研修会で講演や出前授業を年間50本以上行う。
- ●著書:『中学校 道徳の授業がもっとうまくなる50の技』(明治図書)、『WHYでわかる HOWでできる 中学校道徳授業アップデート』(明治図書)、『学校を動かすスクールリーダーの言葉かけ』(明治図書)など多数