この事態における学校でのICT活用四方山話 Topic1<神戸>

 39の県で、国の緊急事態宣言が解除されました。徐々に、学校生活が日常に近づこうとしています。「学校生活の日常」といっても、昨年度2月までの日常と今年度6月からの日常は大きく違うはずです。どんな、「学校生活の新たな日常」が築き上げられていくのでしょうか。

 授業再開に伴うICT活用の話を、「Topic」として記録したいと思います。

 子どもが登校し、授業が始まります。分散登校一つとっても、子どもたちを守るためにいろいろな手立てを講じる必要があり、簡単に行えるものではありません。登校方法も、小学1年生と中学3年生では違ってくるでしょう。
小学1年生は、まだ、一度しか登校していない学校もあると思います。分団で登校といっても、「3密」を避けることを考えると難しい課題があると思いませんか。
 一つずつ検討し、多くの人の支援を受けながら解決していくことになるのではないでしょうか。
 
 さて、どんなことを行ったらいいのでしょうか?

 授業については、1学級を2つのグループに分け、1日置きに登校させたり、午前と午後に分けて登校させたりする方法をよく耳にします。確かに、「3密」を避けることからすると、必要なことになるでしょう。しかし、これを続けていくことは難しいでしょう。そこで、授業再開から1〜2週間後には、通常(いつ頃の通常なのか?)登校にしていくと発表している自治体が多くあります。大丈夫なのでしょうか?そんなに早く、ワクチンや治療薬ができるのでしょうか?「3密」を避ける必要がなくなるのでしょうか?

 文部科学省は、「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等の実施における「学びの保障」の方向性等について」(令和2年5月15日付け2文科初第265号通知)で示したとおり、『各設置者においては、「新型コロナウイルス感染症対策としての学校の臨時休業に係る学校運営上の工夫について」(令和2年5月1日付け2文科初第222 号初等中等教育局長通知)で示したとおり、感染防止対策を徹底したうえで、段階的に教育活動を開始し、学校における教育活動を充実していくことが必要』と記しています。
 現状を考えると、分散登校や「3密」を避ける取組は、重要な要素になっていると思われます。

 「3密」の「密閉」については、今の時季ならば、対策がとりやすいと思います。窓を開けて風通しをよくすればいいのですから。しかし、「密集」と「密接」は、あの狭い教室に40名弱の子どもが入るのですから、何らかの対策をとる必要があるのではないでしょうか。

 教室にゆとりのある学校は、1学級を2つに分け、T.T.で行っていくことが可能になります。また、広い特別教室を一つの学級とすることも可能でしょう。しかし、そんな教室ばかりはありませんし、T.T.ばかりが可能にもなりません。
 そこで、2つに分散した教室をつなぎ、授業を行っていくという方法を考えてみてはどうでしょうか。当然そこには、ICT機器の活用が必須になってくるでしょう。(こんなことを考えてみませんか)

 Topic2へ続く

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