この事態における教員ICT研修四方山話Part1<和敏>

 新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、各学校は臨時休校中です。国は、緊急事態宣言をさらに1か月程度延長しようとする動きがみられます。大変な日々はまだまだ続きそうです。
 また、この事態に、9月入学やオンライン授業の話題をよく耳にするようになってきました。先生方も、どうするとよいか模索しているところではないかと思います。
そんなとき、学校でこんな取組・研修を行ったらという、四方山話を書いてみたいと思います。

★ 習うより慣れよ
 オンライン授業が様々なシステムを使って行われています。今まで、学校現場になかったものを急遽導入していくことは、かなりの先生方にとってハードルが高いと思います。そんなとき、こんなことを行った学校があるようです。「習うより慣れよ」というスローガンのもと、テレビ会議システムを自分たちの業務で使ってみようということになったそうです。主催者の立場や参加者の立場を体験していくことで、メリットもデメリットもみえてくるということです。そして、メリットは活かし、デメリットを意識しながらオンライン授業へと発展させていこうということです。この話から、ちょうど先生方も在宅勤務が始まったころなので、オンライン授業の研修を行う前に、テレビ会議システムを使った職員会議など行うのもいいのではないかと思いました。その中で、学年部会のようにグループセッションを入れてみるとか、学校独自の会議の進め方をオンラインで行っていくとか工夫をすることで、授業への活用がみえてくると思いました。勿論、使用するシステムは、今後オンライン授業で活用しようとしているものです。こんな学校は、先生方の授業力を活かしたオンライン授業が、日常的に発信されていくことだろうと期待がふくらみます。
「習うより慣れよ」確かに、必要感があった方が、ただ教えられるより身につくことが多いですね。
 
★ GIGAスクール構想実現を見据えて
この時期だからこそ、研修の中に文部科学省の「GIGAスクール構想の実現に向けた1人1台端末整備 基本モデル例」を体験してはどうでしょうか。
基本モデル例には
例1 MicrosoftのTeams
例2 GoogleのG Suite for Education
例3 Appleの教育用App
が紹介されています。
※文部科学省 事務連絡 令和2年1月28日
令和元年度補正予算案「GIGA スクール構想の実現」に関する説明資料(情報提供)

これらは、今のような状態でも活用できるものがあると思います。
ぜひ、挑戦してみてほしいと思います。
ピンチをチャンスに変えるには、チャレンジが必要だと思います。

この事態における学校でのICT活用四方山話 Stage1<神戸>

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多くの方がご努力されていることに敬意を表します。長年、学校現場でお世話になってきましたので、こんな時だから、何か力になれればと思いパソコンに向かいました。
 2020年2月27日午後6時過ぎ、安倍晋三首相から3月2日から春休みまで臨時休校の要請が表明され、各学校は臨時休校に入りました。しかし、春休みまでで解除されることはなく、現在5月末まで臨時休校を決定している市町村が数多くある現状が続いています。子どもたちは3か月近く登校することなく、生活をしているのが現実です。
 そんな中最近、「遠隔授業」「テレビ会議システム」「テレワーク」など、ICT機器を活用した授業や働き方を耳にします。文部科学省は、新型コロナウイルス感染対策に関する通知文や連絡文を出し、その中に「ICTの積極的活用」を書いています。
 今、ICTを活用して、学校で何ができるのか。何をやるとよいのかを語ってみたいと思います。あくまでも、個人の意見ですが。

Stage1 子どもたちとのつながりを
 子どもたちの学びを保障するのは、とても重要なことです。この重要な学びは、先生や友だちとふれあい、つながることからうまれるのではないでしょうか。自分一人で、学びを築き上げられる子どもは、そんなに多くないと思います。
 4月から、担任の先生とどれだけ会話をしたでしょうか。大好きなあの教科の先生の授業に、どれだけ参加したでしょうか。ほとんどゼロ時間です。まずは、子どもたちとつながれる手立てを考えていく必要があると思います。可能なら毎日、「先生たちは、あなたを見守っています。」と感じられるような取組ができると、子どもたちはどれだけ安心できることでしょうか。学校が再開されたときに、自分の居場所があるという安心感を、今作ってあげることが第一のように思います。電話を各家庭にかけるのもいいと思いますが、先生方も在宅勤務をはじめています。40名近い家庭に電話をすることは、大変な仕事になります。保護者にとっても、いつかかってくるか分からない電話を待つのは、辛いことでしょう。
 学校のホームページ作成機能を使って、子どもの健康観察を毎日行い、子どもたちとのつながりを築いている学校があります。ホームページ作成機能の一部にある外部アンケート機能を使って、子どもたちの体温・学習時間・今日の気持ち(心の天気)・先生と相談したいことなどを毎日学校へ送信するのです。先生はそれを見て、子どもたちの状況を把握し、時に電話やメールで話をしたり相談を聞いたりすることが可能になるのです。これが、子どもたちとつながる第一歩になると思います。毎日行うことで、子どもたちの家庭生活習慣のリズムの確立にもつながります。これだけで、子どもたちとつながるとは思いませんが、入り口にはなると思います。
 どうですか、やってみませんか。子どもたちの顔が見えてくると思います。

無償提供中


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「心の天気」に関わってわずか1週間で(玉置)

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 大学人としての発信です。ゼミ生にEDUCOM製品の「心の天気」に日々取り組ませています。わずか1週間で、次のような感想を書いた学生がいます。「心の天気」のよさがよく分かっていただけると思います。

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 心の天気の研究に携わらせていただいてから、1週間が過ぎました。

 晴れ、晴れ、晴れと連日、晴れが続いていた私ですが、とうとう雷になりました。私は勝手に雷はイライラしたときの気持ちやどうにも言葉にできない気持ちを表すものだと解釈しています。

 昨日の夜遅く、雷になってしまいました。自分の情けなさや、周りに対しての不満。それらが雷の原因となりました。自分で頑張っていると思っていた事を心ない言葉で否定されると、もう、何というか、言葉にできなくて。雷雨になりました。

 頑張りは他人からは見えづらく、そして伝わりにくいです。また、自分が頑張っていると思っていても、人にはそれぞれキャパというものがあり、どうしても人は自分のキャパで人の頑張りを測ってしまいます。

 自分でもそれは重々承知です。自分も必ずキャパで人を測る一面を持っています。だから、日頃、私はなるべくその人のキャパでその人を見ることができるようによーくその人を見て、支えたり、支えられたらしてきたつもりです。

 でも、それが、なかなか上手くいきません。決して自分はできる人ではありません。だからこそ、周りと一緒に頑張りたいのに。

 志賀内泰弘さんの本にあった「気張る」それを私はまだできていないのでしょうか。あの言葉を見てからそれができるように心がけてきたのに、とてもとても難しいですね。

 心の天気はとても良い仕組みだとこの1週間感じました。心の言葉にならない気持ちを吐き出すことのできる小さな避難場所です。この避難場所があることがどれだけいいことか。言葉にできない黒く重い気持ちはその人の心にずっと靄のように居続けます。その靄は自分一人の力では吐き出せません。そんな時にこの心の天気は大活躍すると感じています。

 晴れになれるよう、美味しいものを食べたり、友達と話したりします!

発刊「まるごと教師論」(玉置崇単著・EDUCOM)

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 4月10日に本を発刊しました。「先生と先生を目指す人の最強バイブル まるごと教師論」です。教師の仕事をまるごと理解していただくために書いたものです。

 第1章では、教師の仕事を多面的に記しました。第2章では、新しい学習指導要領を理解していただくために要点をまとめました。第3章では、いくつかの教育問題を取り上げ、教師としていかに対応すべきかを示しました。最後の章には、教師力を高めるための一例として、私の歩みを紹介させていただきました。手にとっていただいた方に、必ず満足していただける書籍だと思っています。

 皆様、どうぞよろしくお願いします。EDUCOMオンラインショップで購入していただけます。(玉置)
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