この事態における学校でのICT活用四方山話 Stage1<神戸>

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多くの方がご努力されていることに敬意を表します。長年、学校現場でお世話になってきましたので、こんな時だから、何か力になれればと思いパソコンに向かいました。
 2020年2月27日午後6時過ぎ、安倍晋三首相から3月2日から春休みまで臨時休校の要請が表明され、各学校は臨時休校に入りました。しかし、春休みまでで解除されることはなく、現在5月末まで臨時休校を決定している市町村が数多くある現状が続いています。子どもたちは3か月近く登校することなく、生活をしているのが現実です。
 そんな中最近、「遠隔授業」「テレビ会議システム」「テレワーク」など、ICT機器を活用した授業や働き方を耳にします。文部科学省は、新型コロナウイルス感染対策に関する通知文や連絡文を出し、その中に「ICTの積極的活用」を書いています。
 今、ICTを活用して、学校で何ができるのか。何をやるとよいのかを語ってみたいと思います。あくまでも、個人の意見ですが。

Stage1 子どもたちとのつながりを
 子どもたちの学びを保障するのは、とても重要なことです。この重要な学びは、先生や友だちとふれあい、つながることからうまれるのではないでしょうか。自分一人で、学びを築き上げられる子どもは、そんなに多くないと思います。
 4月から、担任の先生とどれだけ会話をしたでしょうか。大好きなあの教科の先生の授業に、どれだけ参加したでしょうか。ほとんどゼロ時間です。まずは、子どもたちとつながれる手立てを考えていく必要があると思います。可能なら毎日、「先生たちは、あなたを見守っています。」と感じられるような取組ができると、子どもたちはどれだけ安心できることでしょうか。学校が再開されたときに、自分の居場所があるという安心感を、今作ってあげることが第一のように思います。電話を各家庭にかけるのもいいと思いますが、先生方も在宅勤務をはじめています。40名近い家庭に電話をすることは、大変な仕事になります。保護者にとっても、いつかかってくるか分からない電話を待つのは、辛いことでしょう。
 学校のホームページ作成機能を使って、子どもの健康観察を毎日行い、子どもたちとのつながりを築いている学校があります。ホームページ作成機能の一部にある外部アンケート機能を使って、子どもたちの体温・学習時間・今日の気持ち(心の天気)・先生と相談したいことなどを毎日学校へ送信するのです。先生はそれを見て、子どもたちの状況を把握し、時に電話やメールで話をしたり相談を聞いたりすることが可能になるのです。これが、子どもたちとつながる第一歩になると思います。毎日行うことで、子どもたちの家庭生活習慣のリズムの確立にもつながります。これだけで、子どもたちとつながるとは思いませんが、入り口にはなると思います。
 どうですか、やってみませんか。子どもたちの顔が見えてくると思います。

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